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ピンクフロイドの夜 part‐02

 
(→前回の続きです)
 

今回はピンフロファン同好の士である友人のK氏とともに臨んだ、
OFF THE WALL ~PINK FLOYD SPIRIT~日本公演2009
についての鑑賞レポートです。
 
 

【OFF THE WALL ~PINK FLOYD SPIRIT~東京公演レポート①】
 

“光と映像とサウンドが織り成す驚異のステージ”

 
その事前触れ込みに嘘偽りが無かったことは、
公演開始まもなく全観客が目の当たりにすることになる。
 
 
 
  
 「あ、あれ? ニック・メイスンは? デヴィッド・ギルモアは??」
 
 
私と同様に、
会場のそこかしこで疑問符が観客の頭に飛来した。

何が“驚異”って、
すわ、演奏が始まったステージ上に、
 

ピンクフロイドのメンバーが誰一人いないのだ!!
 

 
Pin2_2

(←誰だか知らない方々)

 

 

 
 
(これが、プログレ・・・)
 
 
と、私は衝撃を受けつつ、
ライトダウンされた会場で、手にしたチケットの半券に目を凝らす。
そこには『ピンクフロイド』という見慣れたバンド名の横に、
不思議な文字が。
 
 
 
 「ピンクフロイド・・・ス、スピリッツ?!」
 
  

私の高オクターブは隣席の友人K氏にも届いたらしい。
 
 

 「まあ、彼らはピンクフロイドではなく、ピンクフロイドの魂なんでしょうな」

 
 
K氏の驚くほど凍てついた声に私は隣を向く。
精悍な顔つきが唯一の自慢であるK氏の頬に、一筋の淡い光が・・・。

 
結論を申し上げれば、
本コンサートはピンクフロイドではなく、
 
ピンクフロイドのコピーバンド・ショーだったのである。
 

私は再びチケットに目を落とす。

 
 
 
 

  『料金 8,800円』
 

この不況下。
コピーバンドのショーで、
国際フォーラムの大ステージを借り切って、
料金は8,800円と通常の来日大物アーティスト級。
 
 
 まさに、驚異のステージ!
 
 
私は並んで席を取ったK氏の顔を再び覗き見た。
視線に気づいたのか彼は頬を掻いたりしてごまかしていたが、
私は先ほど彼のチークを伝った雫の輝きを忘れはしない。

 
 
 

  「悔しい・・・」
 
 
 
私にはK氏の心の声が、
名前も知らぬ南蛮ボーカリストの声量に勝って聞こえたのである。
 

(→さらに続く)
 

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